CSSのmarginの相殺って?

CSSでmarginを扱う場合、marginの相殺ってのが起こる場合があります。

「marginの相殺」って聞いたことありますか?

ぶっちゃけ僕は聞いたことありませんでした。

質問を受けて初めて知りました。

目次

marginの相殺とは

そういう現象があることは知ってましたけど、「marginの相殺」という言葉は聞いたことありませんでした。

これは簡単に言うと、HTML要素が上下に2つ並んでいたとき、上の要素のmargin-bottomと下の要素のmargin-topの大きいほうだけが採用されるというものです。

 

marginとは、HTML要素の外側の余白のことです。

margin-bottomは、要素の下の余白の幅を指定し、margin-topは要素の上の余白の幅を指定します。

 

例えばdiv要素1とdiv要素2があったとします。

<div id="area1">エリア1</div>
<div id="area2">エリア2</div>

要素1には margin-bottom: 20px を、要素2には margin-top: 50px を設定します。

#area1 {
	margin-bottom: 20px;
}
#area2 {
	margin-top: 50px;
}

要素1と要素2の間は70px開きそうですが、大きいほうの50pxだけが採用されて、結果は50pxになります。

 

何故こうなるのか、何故こういう仕様にしたのかは分かりませんが、慣れると使い勝手がいいです。

chromeのデベロッパーツールで見る

上のコードを実際に表示し、chromeのデベロッパーツールで確認してみます。

chromeのデベロッパーツールについてはこちらの記事を見てください。

 

分かりやすいように要素に色もつけてみました。

まず上の要素(エリア1)のCSSを確認してみます。

margin-bottom: 20px;が反映されているのが分かります。

次に下の要素(エリア2)を確認してみます。

margin-top: 50px;が正常に反映されています。

このとき、下の要素のmargin-topの上辺が上の要素にぴったりくっついているのが分かりますね!

つまり、上の要素で設定したmargin-bottomが無視されているということです。

これがmarginの相殺です。

まとめ

marginの相殺は、HTML要素が上下に2つ並んでいたとき、上の要素のmargin-bottomと下の要素のmargin-topの大きいほうだけが採用されるというもの。

ちなみに左右の場合は相殺されません。

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